時間のケーキ 2018 8 5
おいしいケーキを食べてしまった。
急いで食べたので、味合うことはなかった。
ケーキを食べる前の状態(時間)に戻れるか。
「時間」は、一方通行なので、過去に戻ることはできません。
私たちが住む次元は、
「縦・横・高さ」の3次元に、
「時間」という1次元を加えたものです。
ここで「思考実験」をしてみましょう。
「時間」というものは、「3次元空間」特有のもので、
「4次元空間」には、「時間」がない。
つまり、4次元空間には、
「時間」がないので、
過去も現在も未来も混在していると考えてみましょう。
4次元空間に「4次元人間」が存在すると仮定すると、
あなたが「4次元人間」になります。
ふと振り向くと、隣には戦国時代の人のように、
鎧武者のような人が立っていた。
おや、向こうからやってくるのは、
まるで宇宙人のように見える。
これでは、「大昔」と「未来」が混在しているようなものでしょう。
3次元空間は、4次元空間の「ホログラフィー」かもしれません。
4次元空間から次元をひとつ落として、
3次元空間を作り、さらに「時間」も作って進行管理をする。
我々も似たようなことをやっています。
映画では、本来、3次元のものから次元をひとつ落として、
スクリーンという2次元に投影しています。
もうひとつ思考実験をしてみましょう。
未来からタイムマシンで「未来人」がやってきて、
「2030年には、こうなっているぞ」と言う。
「未来人」の言うことは正しいか。
半分正しく、半分間違っているかもしれません。
未来は、時には重なり合い、
時には、分岐して存在する可能性があるからです。
未来には、ケーキを慌てて食べてしまい後悔している「あなた」と、
ケーキを食べる前に、
スマートフォンで記録する「あなた」が存在するかもしれません。
さて、今度は、未来が分岐していなくて、
ひとつの未来しかないと仮定して「思考実験」をしましょう。
「電車はタイムマシンか」
電車の通路に立って、先頭車両を眺めれば、
先頭車両は揺れている。
この「揺れ」は、やがて私のところにやってくる。
後ろを振り返れば、後方車両で、みんな楽しく飲食をしている。
しかし、やがて、大きな揺れがやってきて、
飲み物も駅弁も床に落とすことになるだろう。
結果は、どうなったのか。
そういう「悲劇」は起こらなかった。
すでに「飲食の終盤」だったからです。
通路に立って、後方車両を眺めた「あなた」は、
後方車両の状態を正確に観測できなかった。
では、「あなた」は、後方車両に急いで行って、
「状態」を観測してから何か言うか。
飲食の途中だったら、「大きな揺れがやってきて危ない」と言い、
飲食の終盤だったら、何も言わない。